患者さんは人生の先輩|私が相談に乗ってもらった話

訪問看護

こんにちは。こんばんは。シンママナースのたまごです。

わたしは仕事をしていて、患者さんに助けてもらうことがたくさんあります。

看護師なのだから、患者さんを支える側だと思われるかもしれません。

でも実際には、わたしの方が支えてもらっていることも少なくありません。

患者さんは人生の先輩

わたしが訪問させていただいている患者さんは、ほとんどの方がわたしよりも年上です。

そして、さまざまな職業を経験してきた人たちばかりです。

元教師、元校長先生、元農家、元習字の先生、元社長さん、元トラック運転手さん……。

挙げたらきりがないくらい、たくさんの職業の方たちがわたしの周りにはいらっしゃいます。

もちろんリタイアされているので「元」ではありますが、経験豊富です。

知識も経験も、わたしには太刀打ちできないことがたくさんあります。

だから、患者さんという肩書以上に、わたしにとっては「素晴らしい相談相手」なんです。

不登校の息子のことを相談しました

わたしには小学6年生の男の子がいます。

長男なのですが、不登校です。

夜になると「明日は行けると思う」と言ってくれるのですが、朝になると布団を頭からかぶって出てこられなくなります。

何度も話をしました。何度もケンカもしました。そして親子で泣いたこともあります。

そんな時、たくさんの患者さんに相談しました。

子育てでいえば、患者さんたちの方が大先輩です。

自分の失敗談、成功談。

たくさんの経験から、わたしにアドバイスをくださいます。

その中で、わたしが不登校に対して少し開き直ることができたお話をさせていただければと思います。

元中学校教師の患者さんからもらった言葉

息子は「サッカーで強いチームに入りたい」と思っている頑張り屋な子です。

わたしも一生懸命応援しています。

強いチームに入るためには、サッカースキルはもちろん、学校での生活態度なども影響してくると聞きました。

学校へ行けなくなった原因は、お友だちとのトラブルです。

行きたくない気持ちはわかる。

寄り添ってあげたいとも思っています。

でも、不登校になることが強いチームへ入るための足かせになってしまうのではないかと悩んでいました。

そんな時、元中学校教師の患者さんがいました。

わたしは、

「子どもが不登校です。でもサッカーで強いチームへ入りたいと言っています。無理やりでも学校へ連れていく方がいいのか、強いチームへ入ることを諦めさせた方がいいのか」

と相談しました。

すると患者さんは、

「物事を成し遂げる力がある人は、不登校みたいな壁も乗り越えている人なんだ」

と言ってくださいました。

さらに、

「出席日数が足りなくても、その分スキルを磨けばいい。学校に通う以外のことで真剣に取り組んでいるものがあって、そこで高みを目指したいなら、努力できる人が成し遂げる人なんだよ」

と教えてもらいました。

その一言で、ずっと張りつめていた気持ちが少し楽になりました。

怒るだけではなく、話せるようになった

それまでは、

「自分で決めた夢なのに、なぜ学校へ行く努力をしないの?」

と怒ってばかりでした。

でも、その言葉を聞いてからは、「学校へ行かないことのリスク」について落ち着いて話をすることができました。

息子も自分なりに考えた様子で、

「もし強いチームに入れなくても、大丈夫」

と返事をしてくれました。

そして、1か月半後には保健室登校ができるようになり、さらに3か月後には教室にも行けるようになりました。

反抗期の相談もしています

反抗期が始まって、会話が少なくなり、返事がつっけんどんになっている我が子に、どんなふうに接したらいいのだろう。

そう悩んで相談したこともあります。

その時、元校長先生からは、

「大丈夫。反抗期は親が愛情を見せれば見せるほど、早く終わるよ」

と言ってもらいました。

それからは、子どもが「トランプしよう」と言ってくれた時には、できるだけ「いいよ」と答えるようにしています。

自分のやるべきことを後回しにしてでも、少しだけ一緒に過ごす時間を作るようにしています。

ほんの少しですが、「おかあさん」と呼びかけてくれる回数が増えた気がします。

患者さんだけど患者さんじゃない

患者さんだけど患者さんじゃない。

わたしにとって、患者さんは人生の先輩です。

だから、相談に乗ってもらうだけ乗ってもらおう。

たくさんの経験と知識を持った先輩たちから、多くの学びを得よう。

そう思っています。

もちろん、個人情報などは考慮する必要があります。

何でもかんでも話せばいいわけではありません。

それでも、少しモヤモヤしていることがある時、人間同士の対話をさせてもらうことがあってもいいのかなと思っています。

看護師の私も支えられている

「今日は学校へ行ったんです」

そう報告すると、患者さんはすごく嬉しそうにしてくださいました。

その表情を見るたびに、わたしはすごく「ありがたいなぁ」と感じています。

患者さんは病気を抱えた人ではありますが、それだけではありません。

誰かを育ててきた人であり、仕事を頑張ってきた人であり、人生を歩んできた人です。

看護師は患者さんから感謝されることが多い職業です。

でも、わたしはそれ以上に患者さんに感謝しているんです。そんな職業が大好きです。

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