こんにちは。こんばんは。
40代シンママナースのたまごです。
前回は入浴についてお話しましたが、今回は「身体拭き(清拭)」についてお話したいと思います。
清拭は、自宅でもできる大切な清潔ケアです
身体拭きとは、
温かいタオルで体を拭くケアのことです。
お風呂に入れない時でも、
- 身体を清潔に保つ
- 皮膚の状態を確認する
- 入浴できない時にもさっぱりしてもらう
ためにとても大切なケアになります。
厚生労働省の資料でも、身体清拭は「入浴・清潔保持の介護」のひとつとして挙げられています。
入浴が難しいからといって、「何もできない」というわけではありません。
身体を拭きながら皮膚の状態を確認することもできますし、温かいタオルで身体を拭くことで、気持ちよさそうな表情をされる方もいらっしゃいます。
私も訪問看護の現場で清拭をすることがありますが、「あー、気持ちいい」と言っていただけると、こちらまで嬉しくなります。
今は電子レンジを使うとラクにできます
以前は、
- お湯を作る
- タオルを温める
- しぼる
という方法が主流でした。
でも今は、
電子レンジを使うとかなりラクにできます。
やり方
濡らして絞ったタオルを耐熱性のある袋や容器に入れ、電子レンジで様子を見ながら温めます。
電子レンジの機種やタオルの枚数・水分量によって温まり方が異なるため、短時間ずつ加熱してください。
使用する前には必ず介護する方が温度を確認し、やけどに十分注意してください。
清拭中は「皮膚のチェック」も大切です
身体を拭きながら、
- 赤くなっていないか
- 傷はないか
- 床ずれができていないか
- 乾燥していないか
なども確認します。
特に寝たきりの方は、
床ずれができやすいので注意が必要です。
床ずれは、できてから治すよりも「できないように予防すること」がとても大切です。原因や予防方法についてはこちらでも詳しくお話しています。
▶ 寝たきりの家族に多い「床ずれ」|原因と予防方法をわかりやすく解説します
動ける部分は「自分で」が大切です
少しでも動ける方なら、
「拭けるところは自分で拭いてもらう」
ことも大切です。
自分でできることを続けることは、今ある力を活かすことにもつながります。無理のない範囲で、ご本人にも拭いてもらいましょう。
背中を拭く時は、体を少し横に向けます
背中を拭く時は、身体を少し横向きにしてもらうと拭きやすくなります。
ただし、麻痺がある方や痛みがある方、骨折の既往がある方など、身体の状態によって安全な動かし方は異なります。
無理に身体を動かすと、本人だけでなく介護する方の身体にも負担がかかります。
「どうやって横向きにしたらいいのかわからない」
「身体が重くて一人では難しい」
そんな時は無理をせず、訪問看護師やリハビリ職などに相談して、その方に合った身体の動かし方を教えてもらってください。
清拭も、実はかなりの重労働です
体の向きを変えるだけでも、
かなり力を使います。
特に腰痛がある方は、
本当に大変だと思います。
ベッドの高さを調整するだけでも、
少しラクになるのでおすすめです。
清拭だけでなく、入浴介助もご家族にとって大きな負担になるケアのひとつです。自宅での入浴が大変な時に利用できるサービスについてもお話しています。
▶ 「お風呂に入れてあげなきゃ」と頑張りすぎていませんか?
「今日は足だけ」でも大丈夫です
介護をしていると、
「全身きれいにしなきゃ」
と思ってしまいますよね。
でも、
- 今日は足だけ
- 明日は胸とお腹だけ
というふうに、
少しずつでも十分です。
自宅介護で一番大切なのは、
「無理をしないこと」だと思っています。
つらくなったら、頼ってください
介護は、毎日続いていくものです。
清拭をご家族だけで続けることが難しくなってきた時は、ケアマネジャーや訪問看護師などに相談してみてください。
訪問看護や訪問介護、訪問入浴など、その方の状態や介護保険の利用状況によって利用できるサービスは異なります。
「身体を拭くくらいで相談してもいいのかな」
「これくらい家族がやらないといけないのかな」
そう思われる方もいるかもしれません。
でも、身体の向きを変えながら全身を拭くことは、介護するご家族にとって大きな負担になることがあります。
できなくなってからではなく、「ちょっと大変になってきたな」と感じた時点で相談してもらって大丈夫です。
もちろん、制度上できないこともあります。
それでも、
「少しでもラクに」
「ご家族みんなが穏やかに過ごせるように」
私たちも一緒に考えていきたいと思っています。
自宅介護は「家族だから頑張らなければ」と無理を重ねるほど、つらくなってしまうことがあります。介護を長く続けるために大切だと思っていることを、訪問看護師の立場からこちらでもお話しています。
▶ 自宅介護は愛だけでは続かない|訪問看護師が伝えたいこと



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