こんにちは。こんばんは。40代シンママナースのたまごです。
前回は入浴についてお話をしましたが、今回は身体拭き(清拭)についてお話をしたいと思います。
前回、清潔にするということは看護業務の中で基本にあたりますとお話をさせていただきました。そしてそれは結構な重労働になるので、使えるだけのサービスを使いましょうとお伝えしていたと思います。
そして、今回も重労働の一つではあるのですが「身体拭き」について話をしたいと思います。
身体拭きは簡単にいうと、「温かいタオルで体を拭きあげること」です。
以前は、
お湯をつくって→タオルをお湯に入れてしぼる→体を拭く
というのが主流だったのですが、電子レンジが各家庭にあるのでそれを利用するほうがとってもラクです。
水で絞ったタオル(3本ほど)→ビニール袋に入れる→電子レンジで加熱(2分ほど)→体を拭く
です。
ビニール袋に入れるほうが、熱くなったタオルを取り出しやすいのでそこはポイントです。
2分ほど加熱したタオルは持てないほど熱々です。
それを広げてからパタパタと程よい温度に冷まして、拭いていきます。
背中や胸に少し熱めのタオルを置いてあげるのも、気持ちがいいみたいです。
傷がないか、赤くなっているところはないか、床ずれはないかなどの確認はしながら、拭いていきます。
わたしたち看護師は抹消から中枢へ!と習っているのですが、ご家族でするときにはそんなこと考えず程よい圧で、拭いてあげてください。
少し自分で動けるようでしたら、拭けるところは自分で拭いてもらうことも大切になってきます。
背中を拭くときには、右を向いてもらったり・左を向いてもらったりして対応します。
体の向きを変えるためにお手伝いが必要なのであれば
①向かせたいほうに、首を向かせます
②肩と骨盤を支えながら体の向きを変えます
③上になっているほうの足を曲げます
④クッションなどで支えになるものをつくると体が固定され、倒れにくくなります
⑤背中を拭く
体の向きを変えたりする際に、少し力が必要になるのでもともと腰痛を持っている人にはかなりの重労働になると思います。
ベッドの高さを自分のラクな高さに調整してしてもらうこともおススメです。
「今日は足」「明日は胸とおなか」というふうに部位を決めて少しずつしてもらってもいいかと思います。
自宅での介護は、「無理をしない」が大前提です。
つらくなったら公的サービスを頼る。
公的サービスでもできないことや、してはいけないことがあるので全部をお引き受けすることはできないのですが、ご家族みんなが楽しく過ごせるようにしていきたいと思っています。
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