家での介護

こんにちは。こんばんは。40代シンママナースたまごです。

両親やパートナー(夫・妻含む)が病気になってしまったとしたら・・・
みなさんは自宅で介護をしたいですか?

今日は「自宅で介護をする」ということについて考えたいと思います。

シンママのわたしは当然、夫となる人はいません。なので、これからの未来で起こる「介護」とは同居している両親になると思います。
では、両親の介護をしたいか・・・
今現在のわたしの答えははっきり言って「NO」です。

自分が親になってみて、親の大変さというものが身に染みてわかります。
育ててきてくれた感謝もしています。
でも、兄太(8歳)とチビ子(5歳)が独立しない限り、わたしの優先順位は両親ではなく子ども二人なんです。誰がなんと言おうとそこは崩せません。
この前提があったうえで、出会ったご家族の話をしたいと思います。

80代の二人暮らしのご夫婦です。娘は結婚し夫と子どもと一緒に実家の近所に住んでいます。
おとうさんは「かあさん(妻)に迷惑がかかるなら、入院したほうがいい」と言われます。
おかあさんは「私一人で病院に毎日行くのは大変だから、おとうさんは家にいてくれるほうがいい」と言われます。
この言葉だけ聞くと、お互いに思いあって、必要としあっている素敵な夫婦だなぁという感じです。

ただ、みなさんもご想像のとおり介護ってそんなきれいごとや素敵な話だけでは終わりません。

この80代のご夫婦を支えたのは、50代の娘さんでした。娘さんはご自身の仕事が始まる前と終わった後に実家に顔を出されていました。わたしたち訪問看護師が訪問する時間には不在の場合もありましたが、病状の確認や不安なことはメールや電話で適宜確認してくださってました。
そして娘さんには同居している2人のお子さんもいらっしゃいます。

おかあさんが言われていた「家にいてくれるほうがいい」という思いに寄り添った結果、娘さんへの負担が大きくなりました。

実際、おとうさんが退院されて自宅介護をした期間は1カ月ほどです。
娘さんが1カ月間、毎日朝と夕方実家に顔をだし、おとうさんの状態はもちろんのこと、おかあさんの疲労度やストレスなどを確認。実家での用事(洗濯物や食事の買い物など)を済ましてから、出社もしくは帰宅。それから自宅の家事をする・・・・

徐々に娘さんが疲れていくのが見えました。何度かお声掛けはしましたが、「大丈夫です。父がいないと母が不安になるので。そして父も家のほうが落ち着くと思うので」との返事でした。
1カ月経過し、おとうさんの病状も進行。深夜などに緊急でわたしたちが訪問する回数も増えていました。当然、娘さんの気苦労も増えました。
何度かレスパイト入院の話をしていましたが、1カ月たってやっと娘さんから「1週間なら」とのことで入院してもらうことになりました。※レスパイト入院とは介護者に休んでもらうことを目的とした入院のことです。
その後、また退院されましたがヘルパーさんなどの公的サービスを増やし娘さんへの負担を減らす努力をしました。
その2か月後。おとうさんは自宅で息を引き取られました。
おかあさん、娘さん家族に見守られながら、素敵な最期の時間を過ごされました。

このご家族はすごく素敵な時間を過ごすことができたのだろうと思います。

では、それをわたし自身に当てはめたとき。できるのか?
それは、今の兄太(8才)、チビ子(5才)の年齢では在宅介護はできないと思います。

わたしは訪問看護師です。なので、在宅でご逝去される方が少しでも増えればいいなぁと心の底から思っています。
わたしを含め、育児が必要な年齢の方が介護をする立場であっても在宅で両親を看取ってあげられる環境を増やしていきたいなぁと思います。
でもそのために必要な制度がまだまだ整備されていないなぁと思うのが本音です。
制度の整備ができていないことが、在宅看取りを大変なものにしている原因ということを知ってほしいです。

現在、病院から「治療の見込みはありません」と言われたご家族がいらっしゃる方。
「家で死にたい」と言われているご家族がいらっしゃる方。

二兎追うものは一兎も得ず

今の制度では全て(育児と介護)を得ることはできません。何を犠牲にするべきか、何を優先するべきか。
一時の感情で動くのは介護者(家族)の負担が増えるだけです。
今はコロナ禍ということもあり、病院に入院してしまうと面会制限などもあり「会えなかった」ということもあり得ます。でも・・・

簡単なことではないからこそ、たくさん考えてもらいたいです。

病院も、私たち訪問看護師も「迷って当然」と思っています。
「意見が変わって当然」と思っています。
「連れて帰ってみたけれど、やっぱりきつかった」でもいいと思います。


たくさん考えて、病院や訪問看護師(地域にたくさんあると思います)に相談してください。

ご家族、本人が少しでも「この最期でよかった」と思っていただけるような時間を過ごしてもらいたい。そのお手伝いをしたいと思いながら、毎日仕事をさせていただいてます。

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